典型的な日帰り山岳サイクリングの場合で、次のような物になります。
自転車を探す時間に余裕のある人の場合、初めて買うなら、中古のMTBを。
これから山岳サイクリングを始めてみようかと考えている40代の方なら、私は迷わず中古のMTBを購入することをお勧めします。但し、丹念に中古の自転車を物色する時間の余裕があって、中古でそこそこの物が手に入るならばという条件付ですが。
そうした中古MTBは丹念に探せば見つかります。丹念に探さないと駄目です。
手始めに中古車を勧めるのは、二つの理由からです。
中古でそこそこのMTBは、良心的な店であれば1〜2万円程度であると思います。
そこそこの物かどうかと判断するポイントはただ一つ。前後の車輪が工具なしで簡単に取り外し出来る「クイックレリーズ」のものかどうかです。
これは二つの観点から重要です。
私は、普通の、街の自転車屋さんを勧めます。これにも二つの理由があります。
マニア向けの店も街の自転車屋さんも修理の技術力に大差はありません。むしろ、街の自転車屋さんの方が技術がある場合もあります。特に、ある年代以上の年齢の自転車屋です。
これは、自転車屋として店を開くに至った経緯が違うからです。
マニア向けの店では、趣味が高じて自転車屋になったというケースが多いのに対して、街の自転車屋では、特にある一定の年齢以上のオーナーが経営する自転車屋では、小僧の時から親方の店に見習いに入り、一人前になって店を開いたというケースが多いです。小僧の時からシゴカレテ育っているので技術は確かです。
私は迷わずフロントサスのものを薦めます。軽いからです。
また、担ぐ場合にフロントのみにサスペンションが付いているものの方が圧倒的に担ぎやすいからです。
本当は私はフロントにもサスペンションがついていないMTBを勧めるのですが、最近では殆どのＭＴＢにフロントサスペンションが付いており、かつ重さも軽いものが多いですから、素直にフロントサスペンションつきを購入するのも良いと思います。
(逆に、フロントサスペンションが付いていないMTBは、最近では高級品にしかなくなってしまったようです。)
私がこれから山岳サイクリング(MTBサイクリング)を始めようという人に勧めているのは、GiantのXtc-840という機種です。定価で約６万円、実売価格で５万円弱だと思います。
理由はコストパフォーマンスが良いと思うからです。初めて手にする機種として値段も手頃で、品質的にも文句ないと思うからです。
中古で始めても新車で始めても、もし本当に山岳サイクリング(MTBサイクリング)が趣味として続くものならば段々ともう少し上のクラスの自転車が欲しくなります。そして、その時には自分の好みもはっきりとしてきているので、その時になって改めて上級車種を購入すれば良いと思います。
人によっては、道具(自転車)にそれほど拘らない人もいます。私もそうです。そういう人は最初に買った中古のMTBや初心者用の入門タイプのMTBをそのまま使い続ければ良いと思います。上級車種と言っても、所詮自転車です。それほど性能は変わりません。
継続して使い続けるのに充分な性能を上の機種は備えていると思います。
基本的に自転車用のヘルメットが必要になります。
山岳サイクリングの場合には自転車を担ぐことも考えなければならないので、普通の自転車用ヘルメットでは、特に前後の長さが大きくて使いにくいです。その為に、ＢＭＸ用の小ぶりのヘルメットが良いと思います。
ヘルメットについては以前に「今月のツール」で紹介をしたので、そちらを参考にしてください。
私自身はと言うと、自転車用手袋ではなく、ホームセンターで見つけた牛皮のアウトドア用手袋を使っています。
理由は、堅牢でかつ値段が安かったからです。(980円)